炎の中から不死鳥のようによみがえった『#アホ男子母死亡かるた』に思う企業と個人の著作権

くつキッチュ!アイコン-copyright-著作権

今年初めに炎上騒ぎとなった『#アホ男子母死亡かるた』が、華麗によみがえったようです♪

through the roof by Andrew Hill, on Flickr 表示-改変禁止2.0ジェネリック (BY-ND 2.0 CC) 『#アホ男子母死亡かるた』が華麗に蘇生

through the roof by Andrew Hill, on Flickr
表示-改変禁止2.0ジェネリック (BY-ND 2.0 CC)

 

前回は当ブログがスタートしたばかりでこの『#アホ男子母死亡かるた』騒動を知り、ネットコンテンツの著作権に興味があったということで拙いながらも記事にまとめさせていただきました。 ⇒ 『アホ男子母死亡かるた』に思う企業と個人の著作権

そのときはくつきも「こんな騒ぎがなければとても楽しいコンテンツだったのに、残念(><)」という気持ちを記事にしましたが、今回こういった形で蘇生してくれたことを嬉しく思います♪

 

 

『#アホ男子母死亡かるた』炎上の経緯

 

前回記事からの抜粋となりますが、炎上の経緯を簡単にご説明致します。

  1. アホな息子のおもしろ奇抜な行動を一言ネタにしたツイートが#アホ男子母死亡かるたのハッシュタグのもと盛り上がる。
  2. 一年後、投稿者のひとり甘井ネコさんに出版社から書籍化の話がもちあがる。
  3. 甘井ネコさんは「出版社は著作権に関する問題はクリアしている」と出版社から言われたとのこと。
  4. 他の投稿者たちは何も聞いていない。
  5. 炎上
  6. 出版社が微妙に似通ったハッシュタグ#アホ男子かるたを新たにつくりツイートを募集。
  7. もっと炎上
  8. 出版延期、出版社謝罪

前回記事での経緯説明はここまでです。

その後は大きな動きはキャッチできず、くつきが知り得た動きはコチラ↓

  • この後の経緯などを調べようと何度か出版元のユーメイド社のサイトを訪れるもリニューアル工事により3月下旬ころより閲覧不可。
  • 先日、リニューアルオープン(5月9日オープンとのこと)したユーメイド社のサイトを訪問するも『#アホ男子母死亡かるた』に関しての情報は探せず。(そもそもサイト内検索がないようです)

 

 

前回炎上を見て個人的にどう感じたか?

正直「一体何故?」としか思えませんでした。

Twitterの投稿を投稿者に無断で転載して出版したら炎上するということは想像に難くないはず。

ユーメイド社は一体なぜこんなことをしたのでしょうか?

 

1.Twitter利用規約の解釈

まず一つ目に、ユーメイド社のTwitter利用規約の解釈ですが……

5.ユーザーの権利
ユーザーは、本サービス上にまたは本サービスを介して、自ら送信、投稿、または表示するあらゆるコンテンツに対する権利を留保するものとします。ユーザーは、本サービス上にまたは本サービスを介してコンテンツを送信、投稿、表示することをもって、媒体または配布方法(既知のまたは今後開発されるもの)を問わず、かかるコンテンツを使用、コピー、複製、処理、改変、修正、公表、送信、表示および配布するための、世界的な非排他的ライセンスを(サブライセンスを許諾する権利と共に)当社に対して無償で許諾するものとします。

Twitter利用規約約

ユーメイド社的には、「無償で許諾するものとします」あたりを「誰もがTwitterのコンテンツを出版できる」と解釈なされたのかもしれません。

しかし、規約には「ツイートの権利はユーザーにあるが、ユーザーはサブライセンス(二次利用?)を無償でTwitter社に許諾するものとする。」とありますので、ツイートの権利自体はユーザー(投稿者)のものですし、二次利用に関してはTwitter社のものです。

第三者がツイートを利用して本を出版する事が可能ということではないハズなのです。

詳しくは ⇒ ツイッターに投稿したコンテンツは誰のもの?

 

2.使用許諾を得る手間を省いても問題無いと考えた

こちらは株式会社ユーメイド謝罪文の一部ですが、

弊社といたしましては、事前にTwitter投稿者の皆様に個別に連絡することも検討いたしましたが、Twitterの特性上、個別にご連絡申し上げることが非常に困難であり、現実的でないという判断により、弊社からの個別の連絡を断念した次第です。

ということで、投稿者への許諾をせずに出版する運びとなったようです。

コチラに関して前回当ブログの記事では、黒くつきがこんな想像をしています。※あくまでも個人の想像です。

  • 名乗りを上げた方の中でもしやすると、ギャラを主張する方もいらっしゃる可能性もある。
  • 本の掲載を拒否する投稿者も出てくるかもしれない。
  • となると出版の予算やクオリティに問題が生じる。

Twitterの投稿を「誰もがTwitterのコンテンツを出版できる」と考えていたとすれば、投稿者をわざわざ棒でつついて寝た子を起こすような事をするはずもないのかなと。

(後述いたしますが、新たに本を出版されるアスペクト社は、この手順を省かず全員に丁寧な連絡を試みたようです)

 

3.結局炎上⇒対応は…

というわけで炎上するべくして炎上したわけですが、その後さらにビックリな事態に。

炎上後のユーメイド社の対応は、(先ほどご説明した経緯6.の)「ユーメイド社が微妙に似通ったハッシュタグ #アホ男子かるた を新たにつくりツイートを募集」するというもの。

こんなことをすればどう考えてもオリジナルのハッシュタグで投稿した方々の知るところとなりますし、そうなったら当然反感を買ってしまいます。

さらにTwitterという場である以上、そういった違和感を感じた方々のツイート拡散は免れません。

 

4.気になる漫画家さん

今回の一連の騒動で、気になるのがユーメイド社からは投稿者には連絡済みとの説明を受けていたとある漫画家さん。(たぶんしばらくはそっとしておいて欲しいでしょうから、検索にヒットしないよう今回あえてお名前は伏せます。)

くつきはこの件をずっと張っていたわけではないので詳細はわからないのですが、経緯にもありますようにこの方がユーメイド社より「投稿者の権利関係はクリア済み」と連絡を受けていただけということでしたら、今回の炎上は事故に遭われたようなもの。

確かに著作権に対する認識が甘かったのかなと感じる部分もありますが、騒動がキッカケでTwitterやHPをを閉鎖されてますし、せっかくの可愛いらしい絵を半永久的に封印しなければならない漫画家さんを思うと少し気の毒な気もします。

 

 

何故続くのか?防げたはずの再炎上

なぜこうも炎上ポテンシャルを高めてしまう事態に発展してしまうのかを、前回は昆虫交尾図鑑の件も含め
「炎上を呼ぶ一部の企業は『個人などどうにでも押さえつけられる』という考えが根底にあるのでは?」
と一端は結論付けてみました。

しかし今ではもうひとつ思うところがあります。

それは、「炎上を呼ぶ一部の企業はネットをリアルとは遠いところにある『架空の世界』と考えているのでは?」ということ。

ですので、なにかまずいことが発覚した際も『架空の世界』だからその場限りの対処しておけばなんとかなるという対応になってしまうんじゃないでしょうか。

何故そう思ったかというと、今年初めの『#アホ男子母死亡かるた』炎上以降にも、この件とは全く関係なくいくつかの業界で炎上騒ぎがありました。

そういった炎上系のニュースを目にする度に、炎上を呼ぶ一部企業の対応に共通のものを感じたのですが、そういった企業の多くが「あ、今『ソレ』やったらますます燃ゆるのでは?;」という危ない選択をするんですよね;

Match

例えばユーメイド社の場合先ほどの項目にもありましたように、「類似ハッシュタグを新規に作って新ツイートを募集する」というような……

これってリアルだったら即バレ即批判にさらされると誰もがわかりますので、まずやらないでしょう。

ではなぜネットの場合の一部企業だけこういった付け焼き刃の対処を選択するのかといえば、そういった企業がネットがリアルとはまったく別の軽い場だとイメージされているからなのかなーなんて想像しちゃいます。

 

ネットだからこそ本音を言えるという反面、顔を見て話ができるリアルでのつながりにはまだまだ及ばないとくつきは思います。

しかしながら、少なくともネットは「架空の世界」ではなく「リアルの一部」くらいの重さはあるんじゃないかと。

リアルの一部だからこそ、ネットで広まってしまったイメージはネット上だけでなく、逆にネットからリアルにも拡散し続けます。

その場限りの体裁を取り繕ってもユーザーからの信用を根本的に失ってしまっては元も子もないですし。

 

この度新たに『#アホ男子母死亡かるた』を出版するアスペクト社の方では投稿者への連絡をかなり丁寧に行ったようです。

ユーメイド社も無許可だったと判明し炎上した時点からでも、投稿者一人一人に連絡する方向に転換すれば、あそこまでの炎上とはならなかったと思うのですが……

 

 

 

許諾の手間を「楽しむ」アスペクト社

ところで今回新たに出版された『#アホ男子母死亡かるた』ですが、こちらの出版元さんは先程もご紹介いたしましたアスペクト社という出版社さんです。

一度出版が延期になった『#アホ男子母死亡かるた』が、別の出版社から出版されることとなり、中には「便乗商法」と揶揄する人もいるなか、ほとんどの方から好意的な受け止め方をされているようです。

同じネタの本を出版するに当たって、明暗を分けたのはやはり投稿者への対応だと思います。

ユーメイド社が省いてしまった投稿者への連絡をアスペクト社はかなり丁寧になさったそう。

許可申請は一気におこなったわけではなく、ページレイアウトや内容などを調整しつつだったため、ゆっくり一ヶ月半かけておこなったそうだ。申請は200人に行い、退会者、無回答、辞退者は約2割、許可は約8割から得られたとのこと。

とても印象的だったのは、

また、許可申請するなかで申請者とその後交流することも多く、最初に紹介したように全体通して「楽しかった」と熊本さんは語ってくれた。

と仰っているフリーエディター熊本さんの言葉。

これを読んでちょっとうるっとしてしまいました……( ;∀;)

熊本さんのように連絡の手間を”「楽しかった」”と言えるということは、投稿者(著作者)を一個人として尊重してくれているということだと思います。

前回も申し上げましたが、当たり前ですが全ての企業がネットのコンテンツを「無料の宝」と思っているわけではありませんし、くつきも「著作権」にきちんと対応してくださる会社さんとお取引させていただいたこともあります。

しかしながら、ネットではコンテンツの著作者を一個人として扱ってくださらない企業も多いようで、コンテンツの無断使用に関しては定期的に炎上ニュースを目にします。

今ネットコンテンツについては過渡期。

こういった炎上を経て、企業と個人の力のバランスが少しずつ整っていければいいんですけどね。

そういえば最近問題になったユニクロ「UTme!」の利用規約もユーザーからの指摘で早い対応で改変されましたっけ。

 

 

 

宮崎美和子さんとは?

甥っ子姪っ子初夏の陣にてワタワタ中のくつきが、『#アホ男子母死亡かるた』のその後を知ったのは、こちらの非常に丁寧な記事 ⇒ ツイートの無断転載本は有りか無しか?『アホ男子かるた』大炎上のその後 | おたくま経済新聞 です。

この記事が本っっっ当にわかりやすい!!

くつきのように、ちょっと見かけてちょいと気になってというレベルではなく、『#アホ男子母死亡かるた』を炎上前からじっくり見守ってこられためちゃ詳しく気合の入った記事です。

長文ではありますが今回の騒動の経緯と結果のみならず、ツイートの著作権に関しての法的解釈や、『#アホ男子母死亡かるた(新)』製作委員会メンバーのフリーエディター熊本さんへのインタビューなど非常に濃い内容となっております。

また客観的な事実だけでなく、記者である宮崎美和子さんの考えもキッチリハッキリとまとめられていて素晴らしい記事ですので、『#アホ男子母死亡かるた』にご興味がある方でまだご覧になられていない方はぜひ読んでいただきたいです。(こんなブログで宣伝の必要のないくらい拡散されていますけど;)

 

ちなみに宮崎美和子さんのお名前を検索してみたところ、こちらの記事がヒットしました 変質者はなぜ全国共通で「パンツの色何色?」と聞くのだろう? | ニコニコニュース

こ、これは……∑(´∀`;)

 

さすがプロのライターさんです。

真面目な記事はとことん真面目!おもしろ記事はとことんオモシロい(文調が真面目なのがさらに面白さ倍増してます!)

ちょっとファンになってしまいそうです。

『#アホ男子母死亡かるた』が華麗に蘇生 キッカケにて素晴らしいパンツの記事発見 桃パン 『#アホ男子母死亡かるた』が華麗に蘇生 キッカケにて素晴らしいパンツの記事発見 青パン

パンツ記事に触発されて衝動的に作ったいちごパンツアイコン素材ご入用の方は、右クリックで「名前をつけて画像を保存」でお持ち帰りください。(PNG形式なので「画像をコピー」を選択すると透過部分が真っ黒になっていまいます)

規約はこちら♪ ⇒ 姉妹サイト イチパン!日々一素材パントリー 利用規約

 

 

でっは~(*´∀`*)ノシ♪

 

姉のお見舞いに行く時にでも購入してみようと思ってます。

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