誰かの盗作は誰かが見ている? 声の大少に左右されづらい「ネットの目」の話

公開日: : 最終更新日:2015/09/10 Pixiv, 創作支援, 盗作、剽窃対策, 著作権関係 ,

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某有名人の絵の無断加工、無断使用、Pixivでの小説丸パクリの件など、このところ著作権関係の話題が目白押しですね。

というわけで今回は、「ネットではどんな小さなことでも見ている目があるので、盗用は不可能に近いんじゃないだろうか?」という話です。

Lets try the new lns again and since the cat likes getting in the shots lets try some cat pictures hahahha not so easy by Thank you for visiting my page., on Flickr あなたの盗作は誰かが見ている? 声の大少に左右されづらい「ネットの目」の話 アイキャッチ画像Lets try the new lns again and since the cat likes getting in the shots lets try some cat pictures hahahha not so easy by Thank you for visiting my page., on Flickr

 もくじ

 

引用や引用の具体的な方法に関しては、すでに記事にしたことがありますので、気になる方はこちらをどうぞ ⇒ 他サイトのキャプチャ画像は『無断』で使用可能。ただし引用の要件を理解して安全な利用を

 

前置き 。。。

最近某有名人が、誰かがPixivにアップした画像に文字を入れインスタグラムに投稿した件で、ビックリな引用解釈をなさっておりました。

誰かの絵に自分のテキストを入れて加工するのは、当然引用ではありません。

ましてや、誰かの絵を勝手に加工してネットにアップし「自作とは言ってないのでこれは引用」という言い分はちょっとどうかと思います。

勝手に絵を使われた方もブログに気持ちを綴ってらっしゃいましたが、読んでいて胸をえぐられる思いでした。(思いがけず拡散されまくったことに戸惑っていらっしゃるようでしたので、リンクは入れずにおきますが……)

そして当の某芸能人は問題の記事とインスタグラムを削除し、何事もなかったかのようにブログの更新を続けています。

さらに、その絵が転載されまくり、勝手に商品化されているとのこと。

もちろんその商品で利益を上げているのは、画像を盗用したどこかの誰かであって、絵の作者さんには一銭も入っていません。

ですが万が一版権元からなにか言われた際(損害賠償責任を負うとすれば商品化した会社だとは思いますが)、絵の作者さんになにかしか火の粉が飛んで来ないとも限りません。

この絵は元々二次創作です。ここもちょっと微妙な問題がありますが、二次創作がうんぬんという話は長くなるので置いておきます。(ちなみに、二次創作にも著作権は発生します)

Messing with Fire

「天網恢恢疎にして漏らさず」ということわざがあります。

「悪いことをしていると必ずお天道さまにみつかるよ」という意味なのですが、実際リアルではどうなんだろうってくつきは前々から疑問に思っておりました。

たまにびっくりするような不祥事がニュースになりますが、氷山の一角じゃないかと。

噂があっても決して真相は明るみには出ませんし、疑惑が消えないまま有耶無耶になることも多いです。

今回のこともネットという環境があったからこそ、有名人に対して一個人が絵の盗用を指摘することが出来たのだと思います。

ですが、もしこれがリアルの環境だったらどうでしょう?

もしかして、指摘した側がまんまと悪者にされ、絵の作者さんは泣き寝入り……なんて恐ろしい結末もあり得たかもしれません。

お天道さまも不祥事がありすぎて忙しいのかもしれませんが、実際はこんな事がまかり通っているのが「リアル」な話だと思います。

しかしネットの場合、少々事情が違います。

Day 220: The Sixth Person at DinnerPhoto by Quinn Dombrowski[Flickr] 

誰かが見ている

何度も言ってますが、アホ男子母死亡かるたでも、昆虫交尾図鑑でも、結局はどうやっても炎上押さえ込めず、不特定多数の「ネットの目」によって自滅しています。詳細 ⇒『アホ男子母死亡かるた』に思う企業と個人の著作権

例え、有名な芸能人や企業が声の大きさや力で隠そうとしても絶対に無理です。

被害者側がどんなに小規模なアカウントでも、一度炎上になれば人は真実を知りたがり、なぜか他人ごとに労力を注ぐものです。(それが時に行き過ぎて時に問題になる事もありますが……)

小手先の対処では、鎮火させるのはおろか炎上の燃料にもなりかねません。

 

ネットでは声の大小は、決定打にはなりづらい

そしてもうひとつ……

最近、小説をパクられたあげくオリジナルの方を消してもらえませんか?と言われた【追記あり】という事件がネット界隈を賑わせました。

当初被害者と思われていた方のツイートは何万RTもされて大騒ぎ。

ツイートには被害者に同情する内容のリプが大量についていました。

くつきはこの件をSSに聞いて知ったのですが、ツイートの画像「パクリを許可して下さい」という旨のメールキャプチャを見てひっくり返りました。

うわ……こんなサイコパスみたいな人が実際にいるんだ;怖い;;

SSには「アカウント取得後放置してるPixivへの投稿そろそろどうかな?」と相談されていて、色々と調べ物(カオスラウンジ事件など)をしていたところでした。最終的には利便性とリスクを天秤にかけて自分が選択するしかないとはいえ、これはそれ以前の問題です。

Pixivは他のプラットフォームと違って派手目で華やかな分、こういうアクの強い人に遭遇する率も高いんですよね。

とりあえず慌ててストップをかけました。

No Parking Sign
ところが、このまとめをコメント欄まで読み進めると、事態は意外な方向に転がりはじめます。

というのも、当初被害者と思われていた人自身が、実は他人の文章を盗用していた疑いがあるらしいのです。

ソースを調べようと思ったのですが、当初被害者と思われていた方のPixiv、Twitterアカウントは現在削除されており、調べようがありませんでした。本当の被害者と思われる方も、事を荒立てないよう沈黙を守っているそうです。

ですので現時点ではなんとも言えません。

が、この件が騒ぎになった瞬間は何万もRTされ大注目を浴びましたし、まとめのコメントを斜め読みしたところによれば、このという諸加害者と言われたいたこの人にはある程度の数のファンもついていたようです。

ということは、当初被害者はネットにおいて一時的にとはいえ本当の被害者(本当の小説の作者)に対し、芸能人や企業と同じ声の大きさを持っていたと言ってもいいと思います。

しかしその当初被害者への同情や正義に燃える怒り大きな流れの中、「いきなりTwitterとPixivのアカウントを両方消すのはちょっと解せない」や「Pixivの運営がこの時間に即時対応するのはおかしいのでは?」という、流れに飲み込まれない冷静なコメントがぽつぽつ浮き上がってきました。

その後、詳しい事情を知っているという方からの「他に本当の被害者がいる」とのコメントもあり、現在は「自分の盗作をカモフラージュするための自作自演だったのでは?」ということでいったんオチがついてたようです。

これは、ネットならではの流れではないでしょうか?

圧倒的多数VS少数という構図においても、声の大きさに惑わされず、「ん?でもまてよ……」と、全体を冷静に見ている人はいるということです。

リアルの場合、圧倒的多数(しかも被害者側)となると、なかなか別の視点から見たり、調べたりする人は現れない無関心な傾向にあります。

ですがネットの場合は、なぜか他人ごとに自分の時間を割いて真実を引っ張りだそうとする人が現れやすい。

良くも悪くもログが残るので、丹念に調べやすいのでしょう。

ということは、作者さん本人が真実を証明はしようと思えば、声の大きい小さいに関わらず、証明できる「可能性」が高いということです。

 

弊害

ただし、この「ネットの目」には弊害もあります。

こちらも、これだけの情報では自分でソースを確認しようありません。ですのでなんとも言えないところではあるのですが……

が、ネットに作品を公開する以上、この件にかぎらずたとえ偶然であっても、誤解であってもこういった指摘を受ける可能性もあります。

見た人の主観や、ファン数の力で、もしかしたら正当な創作のはずが、不本意な対応をさせられる事があるかもしれない……「ネットの目」は、諸刃の刃でもあります。

Eyes (75/365)
また、先ほどのPixivの小説の件では、今後誰かが同じような被害に遭い「作品をパクらましたー(:_;)」と公表すると、まず「自演では?」と疑われる空気が出来てしまったことも確か。

誰もが見ているということは、いわれない言いがかりを受ける可能性も高まるということですし、公表する敷居が下がった分、厄介事の可能性も高いのがネットという場なんですよね。

 

解決策

ネットでの盗用、盗作に絶対的な解決策はありませんが、自分の作品として証明するために、見てくれる人を増やすのはひとつです。

どこかの団体に参加するというのは著作権の観点からだけでなく、客観的な意見がもらえる素晴らしい機会となります。

例えば、こちら ⇒ 日本独立作家同盟

中の方の対応は非常にしっかりしておりますし、ここが発行する雑誌『群雛』に掲載される作品はとても素敵なものばかり。SSにもオススメ中です。


月刊群雛 (GunSu) 2014年 08月号 ~ インディーズ作家を応援するマガジン ~』 鷹野凌(編) 夕凪なくも(著) 神楽坂らせん(著) 魅上満(著) くみ(著) 米田淳一(著) ハル吉(著) 池田敬二(著) 竹久秀二(著) きうり(著) Nyara(著) 婆雨まう(著) 舟崎泉美(著) 晴海まどか(著・編) 王木亡一朗(著) 山田佳江(著) 宮比のん(ロゴ) Yuki TANABE(デザイン) 八木原一恵(編) 竹元かつみ(編)著

くつきも(作家カテゴリ以外で)参加表明をしているのですが、一時甥っ子姪っ子を預かっていたり、『MATCHA』への寄稿をはじめたりということで、なかなか本格的に参加出来てはおりません……(´∀`;)

 

まとめ

本人に了承を貰ったので言いますが、SSも昔一次創作の小説を二次創作に(名前や施設名、シチュエイションなど)置き換えて、ほぼ丸パクリされたことがあるそうです。

その時SSは、突然のことでなにがなにやらわからず、ファンの多い相手(声の大きな人)に開き直られて、かなり辟易したそうです。

あまり掘り返したくない過去のようですので、詳しく言及するのは避けますが、ひとことだけSSの言葉を借りれば「声の大きな人たちは斧を持ったジャック・ニコルソン並みに怖かった」そうです。

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というわけで、今「ネットの目」によりほとんどの盗作は見逃されない環境にあると思います。

しかし同時に、行き過ぎたり、間違った方向にも突っ走りやすいこともたしか。

著作権は、著作者側の武器ではなくユーザーとの間にあるバランサーであってほしい、というのはくつきが常に思っていることですが、「ネットの目」も同じことだと思います。

バランサーが凶器に取って代わらぬよう、そして世の創作者さんたちが不当な扱いを受けてこれ以上辛い思いをされないよう、天の川にでも祈って参りたいと思います~。

(*´∀`)ノシでっは~♪

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