ツイッターに投稿したコンテンツは誰のもの?

公開日: : 最終更新日:2016/10/05 ツイッター, 著作権関係

くつキッチュ!アイコン-copyright-著作権

Watercolor Bird Stencil Photo by Lindsey Bieda[Flickr]Photo by Lindsey Bieda[Flickr]

もくじ

いきなりTwitterとは関係ない話題から入りますが、当ブログにはプロデュース実験室というコーナーがあります。
「個人コンテンツを効果的に売り出すにはどうしたら良いのか?」という実験室なのですが、くつきが捕獲した被験者さんは小説やイラストなど創り手。
その方はこれまで大々的にどこかに創作物を発表したというわけもなく、即売会などにも行ったこともなく、賑やかな場所に出向くのも苦手といったコミュ…引っ込み思案な方。

te estoy observando / a little black catte estoy observando / a little black cat by noriko pata pon, on Flickr Photo by nora carreño

創作物は知り合った方限定でブログ公開している程度です。
くつきがプロデュースを買って出たのは色々理由があるのですが、その話はおいおい くつキッチュ!アイコン-promotion-labo- カテゴリ『プロモーション実験室』へプロデュース実験室の方で詳しくさせて頂くとして…

この間こんな記事を書きました。

『アホ男子母死亡かるた』に思う企業と個人の著作権

「株式会社ユーメイドという出版社がユーザーのツイートを無許可で出版しようとして炎上してますが、こういった企業の著作権意識とかどうなってるんでしょうか?」というようなお話です。

この話とさっきのプロデュース実験室被験者S.Sの話となにが関係するのかというと…

つい先日そのS.Sに「ツイッターで定期的にコンテンツを流してみたら?」と提案したばかりなんですよね…;

くつきも最近まで「ソーシャルなにそれおいしいの?」て感じでしたし、今でも『ソーシャルの活用』なんてものができている自信はありませんが…
しかし、Analyticsではsnsの流入元は断然twitterがTOP!

なんだかんだ言ってもTwitterはやっぱり集客には有効です。

これを使わない手はないとS.Sに活用を進言した矢先『アホ男子母死亡かるた』の件を知った次第です。

で、「ちょっとまって、やたらにTwitterにコンテンツ流しちゃって大丈夫かなこれ…(;´∀`)」となりました。

 

 

 

ある程度のリスクはね…もうね…

とはいっても一度Twitterに公開した以上、ある程度のリスクは仕方ないかと思っています。
Twitterにかぎらずネットの画像をどこかでだれかが転がすなんてことは日常茶飯事ですし。

roll
roll by msburrows, on Flickr

目の届くところで明らかな不正があれば対処のしようもありますが、目が届かなければどうしようもないです。
公開した時点で100%ハンドリングできなくなるのが現実問題だと思います。

ですので、「許さないよ(#・∀・)キーッ」と監視しまくるよりは広めていくことにポイントを絞り、ある程度の犠牲は覚悟するほうが効率的じゃないかと思います。
(もちろん『捨てる』という意味ではないので、何かあった際には厳正に対処する前提で。)

ただ、それと「Twitterにポストしたユーザーのコンテンツが赤の他人にフリー素材として利用されていいのか?」ということとは別問題です。

 

 

Twitterにポストしたコンテンツは誰のもの?

Twitterのコンテンツについてよく耳にするのが、Twitterにポストしたコンテンツは全てTwitter社に著作権があるという話。
果たして本当にそうなのでしょうか?

いくつかのブログを参考にさせて頂きたいと思います。

Twitterのコンテンツの利用について-「アホ男子かるた」の話-

つまり、Twitter社は、特にユーザーの許諾を得ることなく、ユーザーのツイートを利用することができる。そして、第三者も、Twitter社の許諾を得さえすれば、個別のユーザーの許諾を得ることなく、ユーザーのツイートを利用することができそうだ。

歌詞つぶやいても大丈夫? RTは? Twitterと著作権を考える (2/2) 著作権関係で有名な福井弁護士のITメディアへの寄稿

1つはっきりしているのは、Twitter自身は私たちのツイートを外でどう使おうが自由らしい、ということだ。(まあ、わたしたちが利用規約のある申し込みページで「アカウント作成」とクリックするだけで、利用規約に法的に拘束されるならば、という前提だが)

ということで、いづれもツイートの権利はTwitter社にあるという見解です。

またこちらのTogetterでも「ツイッターに投稿されたコンテンツはフリー素材」という規約解釈について、日文規約と英文規約を参照した結果。

上記2ブログと同じく(ユーザーが他ユーザーのツイートを利用できるわけではないが)Twitter社は個人のツイートをどうこうできるという見解。

 

 

ツイッターの二次利用って?

というわけでくつきも必死に規約を読んでみました。
特にこのあたり…

5.ユーザーの権利
ユーザーは、本サービス上にまたは本サービスを介して、自ら送信、投稿、または表示するあらゆるコンテンツに対する権利を留保するものとします。ユーザーは、本サービス上にまたは本サービスを介してコンテンツを送信、投稿、表示することをもって、媒体または配布方法(既知のまたは今後開発されるもの)を問わず、かかるコンテンツを使用、コピー、複製、処理、改変、修正、公表、送信、表示および配布するための、世界的な非排他的ライセンスを(サブライセンスを許諾する権利と共に)当社に対して無償で許諾するものとします。

ここには「ツイートの権利はユーザーにあるが、ユーザーはサブライセンス(二次利用?)を無償でTwitter社に許諾するものとする。」
とありますので、ツイートをどうこうできるのはツイッター社というのは本当らしいです。
ではツイッター社はツイートをどうしたいのでしょう?
ユーザーのコンテンツの著作権を譲渡された上で、出版の許諾でビジネスとか?

先ほどのTogetterのまとめ主さんの別のツイートですが…

卑近な発想と断りを入れてますが、要は「Twitter社がユーザーのコンテツ(ツイート)の二次利用を許可しているのはあくまでツイートビックデータの提供に関してなのでは?」という話ですね。

他にも

Twitter社はツイートを勝手にまとめて本にすることは認めてませんよ

ツイートを二次利用して良いのは、APIを利用した場合で、例えば favstar や ツイッターをまとめよう – Togetterまとめ のように外部サイトにツイートを表示し利用することができますよ、という話です。勝手にツイートをまとめて本を出版しても良い、という話ではありません。

Twitter社の二次利用の許可の意味はあくまでもAPIを利用したパートナーによる外部サービスの許諾であり、第三者がツイートをまとめて勝手に本を出版するというのは当然アウトだという話です。


2016年10月5日追記

Twitterの利用規約には、こうあります。

3. 本サービス上のコンテンツ
ユーザーは、適用される法令や規則への遵守を含め、本サービスの利用および自身が提供するコンテンツに対して責任を負います。提供されるコンテンツは、他の人たちと共有して差し支えのないものに限定してください。

Twitter 利用規約

”他の人たちと共有して差し支えのないもの”というのは、恐らく著作権違反の画像や文章、違法アップロード動画のURL、もしくは鍵アカウントのツイートのキャプチャ等の事だと思います。
ですので、プロフィール欄に「勝手にRTしないでください!」などと記載している方の場合、たぶん規約的にはあまり効果がないんじゃないかと、(素人の個人的な解釈ですが)思います。
ただし、そういった表明をしている以上、その方のツイートのRTは基本的にしない方が、トラブルを未然に防ぐ事につながると思います。


 

結局ツイートの著作権はどうなの?

「早い者勝ちでコンテンツに目をつけただけの第三者がツイートを利用して本を出版できるわけではない」というのはなんとなくわかりました。

次に気になるのが、「ツイートの著作権はあくまでユーザーにあるとするものの、Twitter社が二次利用の権利をもっている。」の部分です。
こちらは、「第三者が勝手にツイートを利用して本を出版することはできないものの、その第三者がTwitter社から許諾を取りさえすればそれが可能なのでは?」という懸念にもつながります。
もしくはツイッター社自体が出版するかもしれない。

が、いまのところはそういった話は聞いたことはありません。(前例をご存じの方はコメント欄などから教えて頂ければと思います)

ですのでこれに関しては先ほどの項目の引用にあったように、「APIを使った外部表示や(例えば、Togetterやふぁぼったーなど)、公式RT、シェア、サイト埋め込みなどのツイートの拡散に関して基本的にユーザーに制限させない」というだけのものではなないかという意見が一番近い気がします。
(ビックデータうんぬんはちょっとわかりませんが、著作権的な話とはまた別の話ですのでここでは一旦置いておきます)

ただし、第三者がTwitter社許諾をとってユーザーに無許可で出版する可能性もゼロではないという方もいます。

Books or just art?Books or just art? by Alexandre Dulaunoy, on Flickr

こちらは先ほど引用させて頂いた「twitter社が二次利用の権利を持っているのでそちらに許可を取れば本は出版できる」という記事に「二次利用の許諾はAPIに限るのでは?」指摘があって追記された部分らしいのですが…
Twitterのコンテンツの利用について-「アホ男子かるた」の話-

書籍においてTwitterのコンテンツを利用する場合が明示的に除かれていないことからも、「Twitterのコンテンツの二次利用についてユーザーが許諾を与えたのは、APIを使用した場合に限られる」とは言えない。

この方はAPIを使用した二次利用だけに限定されるとは「断言できない」とおっしゃっています。

◆参考◆ ツイッター社 放送メディア内のツイート

※2016年3月3日追記:リンク先が削除されたようなので、類似ページにリンクを修正しました。取り消し線のあるリンクは現在削除済みです。

Twitterにおける「ブロードキャスト」とは

ブロードキャストには以下を含みますが、この限りではありません。メディアが提供する(全ての形態のテレビ、ラジオ、衛星放送、インターネットプロトコル、ビデオ、専用の無線ネットワーク、インターネット販売など)全てのツイートの展示、配布、放送、複製(再生)、公共パフォーマンス、その他一般に公開されるものです。これは既存のもの、現在開発中のものを問いません。当ガイドラインの条件に沿っているか不明確な場合は下記よりお問い合わせください。 Twitter「ブロードキャストでのツイート利用に関するガイドライン

放送には、既存のまたは今後開発されるメディアの情報配信 (あらゆる形式のテレビ、ラジオ、衛星、ビデオ、閉回路無線、電子セルスルーなど) による、ツイートの表示、配信、送信、再生、公演、公開表示が含まれます (ただしそれらに限定されません)。特定の使用方法がこれらのガイドラインに含まれているかどうか定かでない場合は、trademarks [at] Twitter [dot] comまでお問い合わせください。 放送メディア内のツイート

 

 

結局のところ…

ややこしくなってきましたが

ツイッター社が二次利用の権利を握っている以上、同社から許諾を受けた赤の他人が自分のツイートを利用した本を出版する可能性がないとはいえない。

という結論になるかと。

「てことは勝手にツイートを使われちゃう危険性はあるのね」と心配なさる方もいらっしゃるかと思います。

ここからは、100%くつきの私見なのですが、『Twitter社から許諾を受けた第三者が勝手に出版』は法律的にはあり得ない話ではないが、可能性はゼロに近いと思います。

なぜななら購入してくれるファンがいてこその出版ビジネスだからです。

ユーザーからの『信頼』を失っては、いくら法務関係を武装したとろこで結局はビジネスとして損を取る羽目に陥ってしまいます。

例えば(くつきは読んだことないのですが)ニンジャスレイヤーという大人気のツイートの小説コンテンツがあります。
こちらはサイトを確認したところ、ご本人(かもしくは関係者?)が商品展開をなさっているようですが、もし仮にこのコンテンツをTwitter社から許諾を取った赤の他人が勝手に出版していたとしたらどうでしょう?

絶対的なリーガル武装をしていれば訴えられる事こそないかもしれません。

が、その本はユーザーに見向きされるでしょうか?

最近似たような例がありましたが、その本は結局どうなったでしょうか?

というわけで、赤の他人が勝手に出版するというのは現実的には可能性が低いんじゃないかな~と個人的には思っています。

 

 

まとめ

  • ツイートの所有者はユーザーである。
  • しかし、ツイートの二次利用の権限ツイッター社にある。
  • ツイッター社の二次利用目的は多分APIやブロードキャスト等
  • しかし、規約を読む分にはそれ以外に利用される可能性は否定出来ない。

(+くつきの私見では)ツイッター社に許諾を貰った第三者が勝手に本を出版してもビジネスにならないのでそんな事態になる可能性は低い。

自分のツイートが勝手に出版される可能性が少しでもあることはいちおう頭の片隅においておく必要はあるかと思いますが、現実的にはほぼあり得ないかと。

それでも気になるという方は、そのコンテンツのオーナーが誰かを証言してくれるようなフォロワーさんが一定数作ることで何かあった時の対策になるんじゃないでしょうか?

ちなみに冒頭で「Twitterに作品を流せば?」とくつきが気軽に進言した被験者S.Sのフォロワーは8人とのことでした…
おい~~~~~~~~~~~~~っ!まったく匂いフェチ系のつぶやきばっかりしてるから…(;´∀`)

フォロワー2桁のくつきがあまり人のこと言えませんけど、一桁ではさすがに何かあったらちょっと危険な予感がします。
本人はあまり気にしてないようですが…

今思いついたのですが個人コンテンツの作者を明確にするハッシュタグ作ったらどうでしょうね?
お互いが証人になり合うような…ちょっと物々しいかな?

まー脳直で出たアイディアなのでもちょっと考えときます…

そのうち(笑)

ちなみに…

話がややこしくなるので、例えに出しませんでしたがくつきはフリー素材屋やってます。
Twitterに流している数少ないコンテンツ(フリー素材やサンプル画像)は転がされるのとかあまり気にしてません。
元々緊張せずに使っていただけるような緩い規約にしてますし。(制作者を偽ったり、デッドコピー配布されるのはちょっと困りものですが、)

(Twitterではありませんが)リブログなんかで転がされたらむしろ嬉しいかも♪

 

でっは~(*´∀`*)ノシ

 

 

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